INTRODUCTION

2012年に上梓された加藤シゲアキの小説デビュー作「ピンクとグレー」。現役アイドルが芸能界の嘘とリアルを描いた問題作は、瞬く間に話題作へと昇華、その文学性も高く評価され、後に執筆された同じく渋谷と芸能界を舞台とする「閃光スクランブル」「Burn.-バーン-」とともに「渋谷サーガ」3部作として、人気を博しています。この「ピンクとグレー」が満を持して映画化、2016年新春に公開となります。

大人気スター俳優・白木蓮吾の突然の死。第一発見者となった蓮吾の幼いころからの親友・河田大貴は、6通の遺書を手にする。遺書に導かれるようにスターの地位を手に入れた大貴が、迷い苦しみながらたどり着いた蓮吾の死の真実とは―。
同じ団地で育ち、同じ青春時代を分かち合いながらともに芸能界へと夢を追いかけていった連吾と大貴のふたりの葛藤と決裂、そして再会後、突如訪れた永遠の別れまでの前半。親友の死の真実を、蓮吾と同じスターの地位を手にした大貴が悩み迷いながら追い続ける後半。その狭間、幕開けから62分後に訪れる、「ピンクからグレー」に世界を変える、スクリーンで繰り広げられる“ある仕掛け”が、青春映画ともミステリーともカテゴライズできない、極上のエンタテイメントへと映画を押し上げます。

カリスマとして人気を博しながら、突如命を絶ったスター俳優・白木蓮吾には、本作が映画初出演・初主演となる中島裕翔を抜擢。その圧倒的な佇まいは、これからの映画界での活躍を予感させます。蓮吾の親友・大貴には、菅田将暉。『そこのみにて光輝く』(2014、呉美保監督)にて国内の映画賞を数々受賞、映画出演が次々続く若手演技派随一の俳優です。二人の幼馴染かつ初恋の相手であり、二人を見守り続けるサリーには夏帆、さらに、柳楽優弥・岸井ゆきのといった、若手実力派が集結、それぞれがかつて見たことのない印象を与える演技で魅せ、素晴らしい化学反応を起こします。

監督は、『GO』で日本アカデミー賞作品賞受賞・『世界の中心で、愛をさけぶ』で2004年実写映画の興行1位を記録、国内外から高い評価を得ながらも進化し続ける、行定勲。本作「ピンクとグレー」は、第20回釜山国際映画祭A WINDOW ON ASIAN CINEMA部門に正式出品が決定、行定監督としては自身の監督作品10作品目の公式上映となります。
脚本は、監督である行定に加え、演劇界の若き俊英、岸田戯曲賞受賞の蓬莱竜太。原作を大胆にアレンジ、観る者に驚きと感動を与える仕掛けで、ダイナミックかつ繊細に物語を紡ぎます。
そして主題歌は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが書き下ろし、きらめく青春から始まり主人公たちの辿る苦悩と葛藤そして成長を体現します。

大人気スター・白木蓮吾を死に追いやったのは、誰か?何か?
第一発見者である親友・大貴がたどり着いた死の真実とは―。